希土類磁石(ネオジム(ネオジウム)磁石、サマコバ磁石)、フェライト磁石、アルニコ磁石、など磁石マグネット製品の特注製作・在庫販売

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    現在、世界で最も強力な磁石です。わずか数cmの大きさで、10kg以上の吸着力!アイデア製品、新製品開発に最適です。

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磁石プロの視点
2025年8月5日
プリテリアルが重希土類フリーのEV用ネオジム磁石を開発
<磁石プロの視点>
本発表によれば、EVモーター用のネオジム磁石に重希土類を使わないで十分な耐熱性を維持できるとし、中国に偏在する重希土類の供給問題、原料コスト問題が大幅に緩和されることが期待できます。また、ネオジム磁石の結晶粒子の境界(粒界)を、従来の重希土類(Dy、Tb)を使用しない方法で制御することができ、既存の生産ラインが利用できるとされていますので、おそらく従来の焼結ネオジム磁石の製法をベースにした新技術を導入したものと思われます。
重希土類フリーのネオジム磁石は、すでにダイドー電子が「熱間加工磁石」で実用化していますが、本開発における量産性の高い「粉末冶金焼結磁石」により、重希土類フリーを達成したことは、EV用途だけではなく、今後のネオジム磁石の応用拡大や世界的なサプライチェーンに大きな影響を及ぼすものと考えられます。
なお、すでにサンプル出荷を開始した材質グレードは最高耐熱温度200℃近傍、来年サンプル出荷予定の最高グレードは200℃以上の耐熱性能を持つものになると予想されます。
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磁石虎の巻!!
2025年8月4日配信
ネオジム磁石のすべて(19)<永久磁石の温度変化-2>
前回もお話をしましたが、ネオジム磁石を代表とする永久磁石は環境温度が変わるとその性能が様々に変化します。そのうち、可逆温度変化では残留磁束密度Brや固有保磁力Hcjなどの磁気特性は元の温度に戻ると元の値に戻ります。しかし、着磁(磁化)後の磁束密度は磁石のHcjや形状によっては、環境温度の変化により元に戻る場合と戻らない場合が出てきます。今回は、どのような場合に不可逆な温度変化を起こすのか、またその対処の仕方を考察してみましょう。永久磁石を効率よくお使いいただくための一つのヒントとしてお読みいただければと思います。
<磁気特性と不可逆温度変化>
着磁済みの磁石は周囲の温度が変化すると、熱エネルギーの関係で磁気特性(磁束密度)が変化します。元の温度に戻ると磁束密度も同じ値に戻る変化を、「可逆温度変化」あるいは「可逆減磁」と呼び、温度が戻っても磁束密度が戻らない変化を「不可逆温度変化」あるいは「不可逆減磁」、「熱減磁」などと呼びます。熱による不可逆減磁は磁石が短時間でもある温度以上の環境に置かれると元の温度に戻っても最初の磁束密度に戻りません。したがって、減磁が大きい場合は応用機器の性能を大きく劣化させてしまいますので大きな問題になってしまいます。
特に、ネオジム磁石のHcjの温度変化はサマコバ磁石に比べて大きく、温度が上昇するとHcjの低下は大きなものとなり、これが不可逆減磁、熱減磁の原因となりますので注意が必要です。
一方、フェライト磁石はHcjの温度係数がマイナスであるため、室温より温度が低くなるとHcjは小さくなり、これは「低温不可逆減磁」の原因となります。
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