希土類磁石(ネオジム(ネオジウム)磁石、サマコバ磁石)、フェライト磁石、アルニコ磁石、など磁石マグネット製品の特注製作・在庫販売

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磁石プロの視点
2025年2月19日
光と磁石が強く結合して量子コンピュータを室温で操作できる可能性も
<磁石プロの視点>
現在の量子コンピュータの動作温度は、量子ビットの量子状態を安定させるために、液体ヘリウムで冷却しなければならない絶対零度に近い温度、約0.01ケルビン(-273.14°C)以下になります。
マグノンポラリトンとは、光と磁石が結合した状態ですが、この研究がさらに進展して、室温で安定した超強結合のマグノンポラリトンを作ることができれば、量子コンピュータの操作を室温で行える可能性が出てきます。もし実現すれば、世の中のコンピュータの大変革を起こすことになり、大きな注目を浴びる研究になりそうです。
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磁石虎の巻!!
2025年2月配信
ネオジム磁石のすべて(8)<製造工程-5>
前2にわたりネオジム磁石を代表とする永久磁石の磁力の根源や磁気モーメント、磁壁移動による磁区の変化、磁化過程をあらわす磁気履歴曲線の概要について解説をいたしました。
今回は再度ネオジム磁石の製造工程に戻り、最終的な磁気性能測定や評価および永久磁石の磁化曲線(磁気履歴曲線)や透磁率についてもふれてみたいと思います。
 
<製品の評価・検査(3)(磁気特性の測定)>
◆測定・評価装置
次図左の写真は「磁化曲線」を描き、測定するための「B-Hトレーサー」と呼ばれる装置です。この装置では、すべての永久磁石製品を測定するのではなく、主に最終加工前の製品母材を測定・検査する目的に使用されます。通常は、「磁気履歴曲線(ヒステリシスカーブ)」の第二象限の「減磁曲線」だけを測定、出力することが多いようです。装置の構成は、磁場を印加する電磁石とホール素子を組み込んだテスラメーター、磁気履歴曲線や減磁曲線を出力するモニターやプリンターなどになります。
 
次図右上の測定機は「ガウスメーター」、「テスラメーター」と呼ばれ、「ホール素子」で「磁束密度」を測定する装置です。持ち運びが容易な小型の製品が多いのが特徴で、永久磁石の表面磁束密度を素早く測定できます。右下は「フラックスメーター」と呼ばれ、「総磁束量(トータルフラックス)」を測定する装置で、「サーチコイル」とペアで使われます。永久磁石製品全体の磁束量を測定できるので、表面磁束密度測定だけでは十分な磁石評価ができない場合に利用されます。
 
 
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