希土類磁石(ネオジム(ネオジウム)磁石、サマコバ磁石)、フェライト磁石、アルニコ磁石、など磁石マグネット製品の特注製作・在庫販売

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磁石プロの視点
2026年2月26日
南鳥島EEZでレアアース試掘に成功-閉鎖系二重管揚泥方式とは
<磁石プロの視点>
過去何回かにわたり、南鳥島沖のレアメタル、レアアースの採掘計画についての情報をお伝えしてきましたが、2月1日、ついに「レアアース泥」の揚泥に成功しました。すでに、南鳥島沖ではジスプロシウムやネオジム、ガドリニウムなどの6種類以上のレアアースを高濃度で含む泥が見つかっていて、その埋蔵量は日本の年間消費量の約800年分(約1,600万トン)に相当するといわれています。
来年、2027年度中には350トンの泥の回収に挑戦する計画で、今回の揚泥の化学的、技術的なデータをもとに、商業化への道を切り開いて行くことになります。
日本が探査船「ちきゅう」を使って採用した画期的な「掘削・揚泥」技術は、採鉱装置の中で海水で解泥・スラリー化し、内管で泥を汲み上げ、外管から加圧した海水を供給、循環させる「閉鎖系二重管揚泥方式」です。一本10m長のパイプを600本、6000mまで接続して、600気圧の超高圧環境下で揚泥します。この方式の概略を、次図の内閣府総合海洋政策推進事務局による「海洋開発重点戦略に係る重要ミッション(案)」の中の重要ミッション「南鳥島沖でのレアアース泥の採取を実現する」の中間報告抜粋から示します。
しかしながら、この図でも想定できるように、産業化、商業化までの道は簡単ではなく、 (1)深海の超高圧下での採掘器、連結パイプの位置制御、(2)600本のパイプの安定密閉化、(3)超高圧ポンプの安定駆動・堅牢化、(4)陸上の鉱石とは異なるレアアース泥の分離・精製技術、(5)総合的な採算性(経済的合理性)などなど、解決しなければならない課題は山積していて、産業化、商業化までの道のりは大変険しいといえます。
 
なお、南鳥島プロジェクトは、内閣府、海洋研究開発機構(JAMSTEC)、東京大学の「レアアース泥開発推進コンソーシアム」を中心に、日本の主要企業(三井海洋開発、東亜建設工業、東洋エンジニアリング、古河機械金属、島津製作所、商船三井、日本郵船、川崎汽船、JX金属、三菱マテリアル)が結集したオールジャパン体制で推進されています。
前回の報告と同様、プロジェクトに携わっているこれらの機関、団体、企業、研究者、技術者の方々にエールを送ると共に、一日も早いレアアースの国産化を期待しましょう。
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磁石虎の巻!!
2026年2月17日配信
すぐ近くにあるネオジム磁石(3)
<はやぶさ2のイオンエンジン>
今回は、惑星探査機を陰で支える永久磁石についてのお話になります。
JAXAが運用する小惑星探査機「はやぶさ2(Hayabusa2)」は、2014年12月3日に種子島宇宙センターから打ち上げられ、2018年6月、地球から約2億8000万km離れたC型小惑星「リュウグウ」に到着、2019年2月と7月に着陸し、表面と地下物質の採取に成功しました。そして、2020年12月6日、リュウグウのサンプルを地球に持ち帰る「サンプルリターン」ミッションに成功しました。太陽系誕生の起源や有機物、水をもたらした謎を探るため、計2回の着陸、人工クレーター生成、深宇宙での高速通信などを実施した後、現在は次の小惑星を目指し飛行中です。
初代「はやぶさ」では、イオンエンジンによる新しい航行方法を確立しながら、太陽系の起源の解明に繋がる手がかりを得ることを目的に、なんとか小惑星「イトカワ」のサンプルを持ち帰りました。
「はやぶさ2」では「はやぶさ」で培った経験を活かしながら、太陽系の起源・進化と生命の原材料物質を解明するためのサンプル採取をはじめ、改良されたイオンエンジンμ10や各種装置の性能、耐久性などの工学的データ収集が目的でした。現在は次のミッションのために、別の小惑星「1998 KY26」へ向かって航行中で、2031年到着予定です。
 
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