ステッピングモータ(Stepping Motor)
「直流電源、水晶振動子およびIC回路によって正確なパルス電流を生させ、それによってステップを踏むように、一定角度(ステップ角)ずつ間欠的に回転するように設計されたモータである。」
基本的には永久磁石のロータ(回転子)と電磁石を組み合わせたPM型(永久磁石型)と、コイルの発生する磁界で強磁性体の歯車を回すVR型(可変リラクタンス型)に大別される。
ここで、PM型ステッピングモータの動作原理と構造を右図に示す。ローターは径方向に2極着磁された磁石で、本例では周囲に4つの電磁石が配置されたモータになる。そこで下図のような極配置になるような方向に、1〜4の電磁石にパルス電流をICで切り替えながら送り込むと、これに同期して磁石と電磁石間に吸引力と反発力が発生して、ローターが回転する。この場合は1回パルス電流を送り込むと、1/4回転(90°)回転し、連続パルスによって、その回転が歯車に伝達される。