リードスイッチ(Reed Switch)
「リードスイッチは、弾性的に可動できるようにした、一対の磁性体リード片を一定の重
なり(オーバーラップ)と間隔(ギャップ)を持たせて、不活性ガスとともにガラスチューブ
に封入したスイッチである。」
<特徴>
1、小型軽量 : 取付面積が小さく機器装置のコンパクト化に適する。
2、完全密封 : 不活性ガスとともに密封されているため外部環境の影響を受けない。
3、長寿命 : 動作においてほとんど摺動部がないため材料疲労が少なく、機械的寿命は10億回以上の開閉が可能である。
4、高信頼性 : 周辺回路の設計が容易であるため、機器装置の耐久性に優れ高い信頼性 がある。
<構造>
下図のような基本構造であり、リード片の接点部分にはロジウム、ルテニウムなどの貴金
属がメッキされていて、特性の安定化および長寿命化がはかられている。
このリードスイッチにマグネットやコイルのつくる磁界を加えると、2本のリード片は磁化
されて接点部分にN極、S極の異極が発生する。磁気吸引力がリード片の機械的弾性より強い時に接点は閉じ(感動)、磁界を消去すれば機械的弾性力により接点を開く(開放)。
<動作パターン>
(1)水平動作タイプ
次図は、代表的な水平動作タイプの原理図である。
さらに、次図は磁石とリードスイッチが最接近した場合の、X軸(+X)の位置関係とON-OFFの様子を表したものである。ONの場合は、接点が閉じる直前の磁極を表している。
(2)垂直動作タイプ
次図は(1)と同様、磁石とリードスイッチが最接近した場合の、X軸(+X)の位置関係とON-OFFの様子を表したものである。ONの場合は、接点が閉じる直前の磁極を表している。