【加工劣化】加工劣化「永久磁石の機械加工に伴う表面層の結晶ひずみや腐食で磁気特性が低下すること。」サマリウムコバルト磁石やネオジム磁石のような金属磁石の場合、切断や研削、穴あけなどの機械加工を加えると、磁石の表面層(数μ〜数10μ)に加工歪による劣化層ができる。この劣化層は残留磁束密度や保磁力などの磁気特性が低下しているので、特に薄い磁石や小さい磁石の場合、その全体の磁気性能が劣化してしまうことがある。これを防ぐには、適当な温度でアニール処理(加熱処理)をするか、劣化層を酸で除去する等の方法がある。