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磁石・磁気の用語辞典(用語解説)
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【磁気カップリング】

磁気カップリング(Magnetic Coupling)、マグネットカップリング

「永久磁石の吸引力を利用して、非接触且つクリーンで静かなトルクの伝達を行なうカップリング機構であり、隔壁を隔ててトルク伝達を行う種々の用途に利用されている。」

<特徴>

(1)無発塵・超静音

磁気の力を利用し、非接触でのトルク伝達を可能としました。接合部分の接触が無いので、磨耗による発塵はありません。よって、低発塵でクリーン環境での使 用に対応できます。従来のカップリング等でのトルク伝達の代換を容易に行えます。また、接触が無いために、超静音を実現します。

(2)永久磁石でメンテナンスフリー

非接触でもトルクの動力伝達が可能であり、永久磁石の採用によりメンテナンスが簡単である。したがって、交換やメンテナンス費用の節約、装置稼働率の向上に繋がる。

(3)隔壁伝達が可能

カップリング同士の間に隔壁(非磁性体)を隔ててもトルクの伝達が可能(非磁性体 例:アクリル・ガラス・アルミ・ステンレス等)であり、洗浄機や水槽内部、真空チャンバーの内部等へ、シールレスでトルクの伝達が行える。

(4)設計・組立が容易

非接触伝達機構により、装置組み込み時の芯出しが軽減される。多少の芯ずれがあってもトルクの伝達に影響が少ない。

(5)トルクリミッターとして利用可能

許容以上の負荷がカップリングに掛かった場合は、スリップし装置やモーターなどを破損から守ることができる。カップリング(ディスクタイプ)間のギャップ(隙間の幅)を変える事で伝達トルクの調整が行える。

<カップリングの方式>

基本方式として、下図のように、ディスクタイプとイン・アウトタイプがある。

<磁極配置の種類>

カップリングは下図のように磁石が配列されている(下図は8極の場合)。12極の場合は更に細かく分割された状態になる。磁極数は少ない方が高トルクであるが、許容以上のトルクが掛かった場合に、スリップする量(角度)が大きくなる。