直流モータ(DC Motor)、界磁、電機子
「直流モータ(DCモータ)は、直流磁界中の導体に電流を流すことによって生じる電磁力を利用して回転力を得ている。」
「一般に、モータでは磁束を発生させる部分を“界磁”、電源から電気エネルギーを供給される部分を“電機子”という。」
下図に直流モータの原理的な構造を示す。(a)が巻線界磁型、(b)が永久磁石型である。
直流モータでは固定子が界磁、回転子が電機子になる。直流モータは制御が容易なため、巻線界磁型は作業機械や電車用モータなど大型機を中心に、永久磁石型は小型機を中心に利用されてきた。
ブラシと整流子という機械的な接触部分を必要とするため、大型の分野は交流モータに置き換えられる傾向があるが、取り扱いが容易で安価な永久磁石直流モータの需要は大きく、自動車用電装品、家庭用電気製品、音響機器、OA機器、模型用モータなどさまざまなところで使われている。