【FCC磁石】FCC磁石(FCC Magnet)、鉄・クロム・コバルト磁石「1971年、東北大学の金子博士等により発明されたFe-Cr-Co磁石。」この磁石はスピノダル分解による2相分離組織を有し、性能はアルニコ5とほぼ同等であるが、高価なニッケルを使わないこと、鍛造、圧延により薄物・長物・細物の製造が可能なこと、アルニコ磁石の設備が使えること等から工業化が進められたが、現在では大規模な生産はされていないようである。しかしながら技術的には、日本の最先端の合金技術と磁性材料技術を当時の世界にアピールした優れた磁石として認められている。