空間磁束密度(Gap Magnetic Flux Density)
「磁極が磁力線を出すと仮想した時の永久磁石から離れた空間または磁石同士の空隙における磁力線に垂直な単位面積あたりの磁束(磁力線)の数。単位はテスラ[T]または[Wb/m2]とする。CGS単位ではガウス[G]または[Mx/cm2]となる。」
空間磁束密度の値は、(1)永久磁石の残留磁束密度Br、(2)永久磁石の形状(パーミアンス係数)、(3)減磁曲線(J-H曲線)の角型性等によって変わってくる。磁化方向の厚みが薄い磁石はパーミアンス係数が小さく、反磁場の影響が大となるので空間磁束密度の値は小さくなる。また、パーミアンス係数が同じであれば、磁石の極面積が大になるほど離れた位置での空間磁束密度は大となり、遠方まで磁力線が到達することになる。
下図において、距離=0は表面磁束密度をあらわすことになる。