磁気歯車(Magnetic Gear)、マグネットギア
「永久磁石の吸引力や反発力を利用して、非接触且つクリーンで静かなトルクの伝達を行なう歯車(ギア)であり、半導体や液晶の製造、医療機器、食品加工等の分野で利用されている。」
<特徴>
(1)無発塵・超静音
強力な磁石の極性を利用し、ギア同士が非接触でのトルク伝達を可能とし、ギア同士の接触が無い事で、ギアの磨耗による発塵が 無く、低発塵でクリーン環境が必要な機械装置に向いている。従来のギアとベルト等でのトルク伝達の代換を容易に行え、また、ギア同士の接触が無いために、発熱も無く、静かである。
(2)低コスト・永久磁石でメンテナンスフリー
従来のギアとベルト等を利用したクリーンルーム内の装置では、ギア等の接触部分をアクリルで囲って排気を取る等のクリーン対策が必要であったが、その必要も無く低コストで 装置を製造可能である。
<機構>
下図のように、上下のどちらかが動力側となり、動力側のギアの回転に合わせてもう一方のギアが追従して回転する。また動力側を反対方向に回転させれば、反対側に回転する。