抗折強度、曲げ強さ、抗折力、Bending Strength、Flexural Strength
「曲げ試験(抗折試験)において試験片が破壊に至るまでの最大荷重を基に算出した曲げ応力の値。引張試験における引張強さに相当する。材料定数の一つとしてみなされ、プラスチックやセラミックスなどでは曲げ強さ(抗折強度)を求める試験方法は工業規格で標準化されている。ただし、永久磁石についての規格はない。」
曲げ試験で求められる曲げ強さσfMは以下のように求められる。
σfM = Mmax / Z
ここで、Mmax:曲げ試験における最大曲げモーメント、Z:試験片の断面係数である。試験片断面形状が幅w、高さtの矩形断面か、直径dの丸棒であればZは以下のように求まる。
<矩形断面の場合>
Z = wt2 / 6
<丸棒の場合>
Z = πd3 / 32
曲げ強さを求める曲げ試験の標準形式には、3点曲げによるものと4点曲げによるものがある。試験片を支える支点は可動支点として働く。試験片が破壊に至るまでの最大荷重をFmax、支点間距離をL、荷重点間距離(4点曲げのみ)をLiとして、Mmaxは以下のように求まる。
<3点曲げの場合>
Mmax = FmaxL / 4
<4点曲げの場合>
Mmax = Fmax(L-Li) / 4