【最大エネルギー積】最大エネルギー積(Maximum Energy Product)、(BH)max「磁石が持つエネルギーの大きさのことであり、B-H減磁曲線上の磁束密度Bと磁場Hの積に比例する。このBxHの最大値を最大エネルギー積(BH)maxと呼び、SI単位ではkJ/m3、CGS単位ではMGOeで表す。」B-H減磁曲線で考える最大エネルギー積が大きな磁石というのは、Br、Hcbが大きく且つB-H曲線がなるべく直線的で45度に近い角度を有する磁石ということになる。これをJ-H減磁曲線で言い換えると、Jr、Hcjが大きく、且つJ-H曲線が四角形に近い(角型性が良い)磁石である。ネオジム磁石やサマコバ磁石が強力なのは、このように残留磁束密度や保磁力が大きく、J-H減磁曲線の角型性が優れているためである。