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磁石・磁気の用語辞典(用語解説)
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【AT】

アンペアターン(AT)、アンペア回数

アンペア回数(アンペアかいすう、ampere-turn, 記号: AT)は、MKSA単位系における起磁力の単位である。アンペアターンともいう。

1アンペア回数は、1回巻きの閉回路に1アンペアの直流の電流が流れるときに生ずる起磁力と定義される。すなわち、回路に流れる電流にコイルの巻き数をかけたものである。CGS単位系の起磁力の単位であるギルバート(Gb)との換算は、

    1 AT = 4π/10 Gb

    1 Gb = 10/4π AT

となる。

巻き数は無次元量であるので、国際単位系(SI)では単位名称は単にアンペア(記号: A)となる。SIの基本単位の一つである電流の単位「アンペア」と同じ名称であるが、電流と同じ単位ということではなく、アンペアに巻き数という無次元量をかけた組立単位である。