曲げ弾性率、曲げ弾性係数、Flexural Modulus、Bending Elastic Modulus
「曲げ弾性率(曲げ弾性係数)は簡易試験法から求めた弾性係数である。角柱(板)の両端を支え、中央に荷重を加える試験は、同じ荷重に対して得られる変位が、引張り試験より大きいことなどから、簡便な試験法である。はり部材の変形の解析からヤング率と変形量の関係は求まっているので、逆にヤング率を推定できる。厳密には、角柱の厚さなどで値が異なってくるが、合成樹脂などでは、引張り試験から求めるヤング率も、試験条件・定義を明確にするのが難しいところがあり、合成樹脂の性能表には、曲げ弾性係数が使われることが多い。プラスチックボンド磁石以外の永久磁石ではこの機械特性は使わない。」
曲げ強度試験においては、二つの支点に試験片を水平に乗せ、中央上部よりクサビで曲げ荷重を与える。試験片が破断する際の最大荷重で表す。単位は、MPa(kgf/mm2)。
曲げ強度は、試験片の形状、支点間距離、クサビの形状、荷重速度などによって値が変化するため、試験方法の規定に準拠して行う。
JIS K6911、ASTM D790、ISO178、JIS K7171に試験方法の詳細が規定されている。