よくあるご質問一覧(Q&A) 『技術に関して』
Q : サマコバ磁石を再度加熱、熱処理するとどうなりますか?
A : 2−17系サマリウムコバルト磁石の加熱による影響は以下のとおりです。
1、サマコバ磁石は空気中で150℃以上に加熱すると、酸化して変色したり割れたりしますの
で、高温度での空気中の加熱は避けてください。
2、また、サマコバ磁石は150℃〜400℃の間で水素化物を作ります。(水素と反応します)
したがって、熱処理スタート時の上記温度間は真空、もしくはアルゴンガスのような
不活性ガスにしておく必要があります。さもないと割れたり、クラックが入ったりしま
す。
400℃以下ならN2ガスでも良いのですが、それ以上の温度では窒素と反応します。
3、400℃以上では水素と反応しませんが、水素ガスの純度が低いと変色します。99.9%以上の
純度が必要です。
4、300℃以上の温度になると、着磁品の特性が落ちて不可逆温度変化を起こし、大きく減磁し
ます。
800℃以上ではほとんど磁束が消滅します。
5、1000〜1150℃からすぐ徐冷しますと、磁石の保磁力が低下するとともに、BH曲線の角型
性が悪くなり、着磁、未着磁品に関係なく磁石の基本特性は低下します。サマコバ磁石は
時効処理という特殊な
熱処理パターン(800-850℃2-8hr、その後500℃まで急冷、500℃から室温まで徐冷)で製
造されますので、単純な加熱パターンでは、製造時の熱処理効果が低下し、特性が劣化す
るためです。
1、サマコバ磁石は空気中で150℃以上に加熱すると、酸化して変色したり割れたりしますの
で、高温度での空気中の加熱は避けてください。
2、また、サマコバ磁石は150℃〜400℃の間で水素化物を作ります。(水素と反応します)
したがって、熱処理スタート時の上記温度間は真空、もしくはアルゴンガスのような
不活性ガスにしておく必要があります。さもないと割れたり、クラックが入ったりしま
す。
400℃以下ならN2ガスでも良いのですが、それ以上の温度では窒素と反応します。
3、400℃以上では水素と反応しませんが、水素ガスの純度が低いと変色します。99.9%以上の
純度が必要です。
4、300℃以上の温度になると、着磁品の特性が落ちて不可逆温度変化を起こし、大きく減磁し
ます。
800℃以上ではほとんど磁束が消滅します。
5、1000〜1150℃からすぐ徐冷しますと、磁石の保磁力が低下するとともに、BH曲線の角型
性が悪くなり、着磁、未着磁品に関係なく磁石の基本特性は低下します。サマコバ磁石は
時効処理という特殊な
熱処理パターン(800-850℃2-8hr、その後500℃まで急冷、500℃から室温まで徐冷)で製
造されますので、単純な加熱パターンでは、製造時の熱処理効果が低下し、特性が劣化す
るためです。