磁石に使用できる接着剤について
(1)一般的な接着剤
簡単な実験や、大きな荷重や吸引力・反発力がかからない場合は一般的な接着剤でも使用できます。
(参考)
http://www.cemedine.co.jp/basic/select.html
http://www.toolfirst.jp/hayami/index.htm
瞬間接着剤(アロンアルファ)
セメダインスーパーX
金属用ボンド(溶剤型合成ゴム系)
2液混合型ボンド(エポキシ樹脂系)
などがあります。但し、接着強度、対衝撃性、環境温度の変化等についてそれぞれ弱点もありますから、十分吟味して使用することをお勧めいたします。
(2)工業用接着剤
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1液性接着剤
比較的簡単にかなりの接着強度を得られます。磁石の接着にも良く使われます。
色々な種類がありますので、適切なものを選定してください。
製品名 : ロックタイト(LOCTITE)
http://www.loctite.co.jp/browse.htm
メーカー : ヘンケルジャパン
タイプ : エポキシ系またはアクリル系
硬化条件 : 20~25℃にて、3~6時間またはホットメルトタイプは加熱後硬化
入手方法 : 全国のホームセンター又はインターネット販売
※ロックタイトにも種々の製品がありますが、構造用接着タイプをお勧め致します。
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2液性接着剤
特に大型ネオジム磁石をヨークに接着する場合は、この接着剤を使用することが多いようです。但し、接着にある程度の時間を要します。
製品名 : アラルダイト(ARALDITE)
http://www.huntsman.com/structural-adhesives/index.cfm
メーカー : ハンツマン・アドバンスト・マテリアル社
タイプ : エポキシ系2液混合(主剤-エポキシ樹脂、硬化剤-ポリアミドアミン)
硬化条件 : 20-25℃(12時間以上)、40℃(6時間以上)、70℃(2時間以上)
入手方法 : 全国のホームセンター又はインターネット販売
※強力な接着硬化と確実な接着強度維持をお望みの場合、これをお勧め致します。
(3)接着時の注意事項
※前記接着剤の他、まだ色々な製品があると思いますが、どの接着剤も以下の点を特にご留意いただいて作業をしてください。
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磁石の吸引力・反発力で怪我をすることがあります。特に、強力な大型ネオジム磁石の場合に注意が必要です。しっかり接着するまで磁石を固定しておいてください。
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接着剤によっては金属用、プラスチック用、木工用等があります。相手の材質により接着剤の効果が変わってきますから、金属を含めた多用途向けをお勧め致します。