フェライト磁石の製品特徴
【 フェライト磁石の特徴 】
各永久磁石の強さ比較(1)最も数多く使用されている磁石
※フェライト磁石は世界で最も大量に使用されている磁石です。
※現在日本、中国を中心に全世界で年間50万トン以上生産されています。
(2)外観は灰黒色で、陶器と同様な性質
※セラミックス磁石とも呼ばれ、酸化物の焼結磁石です。やはり日本で工業用磁石として実用化され、進化してきました。外観は灰黒色で、陶器と同様な性質を持っていますので、比較的割れやすく、取扱いには十分注意が必要です。
(3)低コスト、低磁力磁石
※酸化鉄を主原料にしているため、低コストが重視される用途に向いています。
※磁力はネオジム磁石の1/5~1/10程度です。
(4)錆びに強い
※錆びの心配はありませんので、雨、水、等の高湿度環境下でも安定してお使いいただけます。。
(5)低温度使用には注意
※比較的安定な磁気特性を有しますが、Hcj(保磁力)の温度特性が金属磁石と逆であり、低温度でHcjが劣化するため、マイナス30℃以下の環境で使用する場合は低温減磁に注意する必要があります。
【 フェライト磁石の主な用途 】
ネオジム磁石やサマコバ磁石と比べて磁気特性はかなり低くなります。しかしながら、スピーカーや汎用モーターなど世界的にも最も数多く使用されている磁石ですので、広い応用分野があります。比較的大型の磁気回路や応用製品に適しています。
【 フェライト磁石における当社の特長 】
異方性フェライト磁石(Y30BH)は他の磁石と同様、標準品、在庫品のほか、ほとんどのオーダーメイド形状が可能です。在庫品については、各種形状・寸法の製品を用意させていただいていますので、1個から短納期でお届けできます。