磁気特性と磁化曲線について
2.最大エネルギー積
磁石が持つエネルギーの大きさは、図2のB-H減磁曲線上の磁束密度Bと磁場Hの積に比例します。このBxHの最大値を最大エネルギー積(BH)maxと呼び、kJ/m3(MGOe)で表します。
B-H減磁曲線で考える最大エネルギー積が大きな磁石というのは、Br、Hcbが大きく且つB-H曲線がなるべく直線的で45度に近い角度を有する磁石ということになります。これをJ-H減磁曲線で言い換えると、Jr、Hcjが大きく、且つJ-H曲線が四角形に近い(角型性が良い)磁石になります。ネオジム磁石やサマコバ磁石が強力なのは、このように残留磁束密度や保磁力が大きく、J-H減磁曲線の角型性が優れているためです。